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ひみつのお手紙ノート

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まなびべやでは、子どもたちに1冊のノートを渡しています。ノートの1ページ目にはこう書かれています。

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このノートは
◯◯◯◯ と しばたあき のおてがみノートです。
たのしかったことやそうだんしたいことなど
なんでもかいてください。
えでもいいですよ。

※おとうさんとおかあさんは、このノートをかってにみてはいけません

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これは、先生と親の連絡に使う学校の連絡帳とは違って、私と子どもが文字でやり取りをするノートです。毎日書いても、たまに気が向いた時に書いてくれてもいいよ、と言って渡します。

このノートを作った理由は、2つ。

1つは、「手紙を書きたい!」という気持ちが国語の学習につながることです。

「1人で書けるようになりたい」「きれいな字を書きたい」

というところから始まり、こちらからのお返事でその時々に応じた言葉や書き方を使うことで

「漢字やカタカナで書きたい」「この言葉、私も使ってみよう」

という風に子どもの表現の幅が広がっていきます。間違いがある時は、そっと教えてあげます。

大きいノートだと、1ページ全部書かないと、と気負ってしまう子がいるかもしれないので、手のひらサイズのA6版にしています。

そしてもう1つ。
どんどん成長していく子どもたち。これから学校でも、友だちやおうちの人との間でも色んなことがあると思います。他の人には相談できないことや、他の子がいる時には言いにくいことを書いて伝えてもらえる場所になればいいなと思っています。

昨日は、ある女の子が最後の一文に「あきちゃんだいすき」と書いて持ってきてくれました。覚えたてのひらがなで書いてくれた「だいすき」、思わず顔がにやけてしまいました。