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音読の大事さにきづく。

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自分が子どもの時は、毎日宿題に音読がある意味が全然わかりませんでした。「ただ教科書を読んで、何になるん?」と。今、まわりのお母さんと話していても「うちの子実は、宿題の音読全然やってへんねん」という声がちらほら。

大人になってむすこが音読するのを聞くようになってはじめて、その大事さに気づきました。

何週間も毎日毎日同じ文章を声に出して読むので、むすこは最後の方にはおおむね文章を暗記してしまいます。もうその時には、文章の中にある“てにをは”やつなぎ言葉、数々の単語が自然に身についているんです。

教科書に載っている文章はどれも、その年の子どもが習得すべき語彙や表現、文法をすごく考えて選ばれた良い文章です。文章を目で追い、声に出して読み、耳に入れることで、吸収の良い子どもの脳は良質な日本語をどんどん学んでいきます。

一人でできるプリントやドリルと違って、親が聞いてカードにサインしないといけない音読は、親にとっても子どもにとっても一番面倒くさい宿題かもしれません。子どもにとっては、ちゃんと読むことが恥ずかしかったりもするし。でも、音読ってすごく効率のいい勉強方法だと思います。もしお子さんがやっていないという方がいたら、ぜひ、やるように促してあげてください。低学年のうちは特に、お父さんお母さんが嬉しそうに聞いてくれたら子どもも喜ぶと思います。

私は上手に読めた日にはサイン欄に絵を描いています。むすこはドラゴンボールにはまっているので「悟空かいて!」「今日はベジータなっ」とリクエストされることもしばしば。適当な読み方をした日にはさささっと「柴田」だけ書いて終わり。むすこが頑張った日は、私も頑張ります。

私は仕事で文章を書くことが多いのですが、必ず書いてから声に出して読みます。やっぱり目で追っているだけの時と声に出して読むのとでは印象が違ったり、新しい気づきがあったりするんです。読みながら、文章の流れや言葉のリズムを整えていきます。そういう時にも、あぁやっぱり「音読」っていいなぁ、大事やなぁと思うのでした。