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子どもとのルールを決めるのは難しい

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子どもが大きくなるにつれて、ルールを決めることが増えてきます。子どものやりたいことと安全や家族の事情との折り合いをつけるために、お互いにとっていい方法を考えるのですが、これがけっこう難しい。

子どもが「もっと遊びたい」とか「自分だってこれをしたい」という欲求を持つのは自然なこと。私が抜け穴だらけのルールを作ってしまうと、当然子どもはそのルールをやぶることになります。その結果、「約束したやろ!なんで守らへんの!」と雷を落とすことに。でも、よく考えたら子どものせいじゃなくて、私が悪かったなぁと反省することが何度かありました。

 

そして昨日、私とむすことの間で変更になったルールが1つあります。

わが家では自転車で出かける時は必ずヘルメットをかぶるという約束をしていたのですが、このルールをなくすことにしました。

最近、友だちと遊びに行く時に自転車に乗らず、歩いて行くようになったむすこ。気になって「なんで自転車で行かへんの?」と聞くと、「別に……」と下を向いてしまいます。隣に座って色々と話をしていくと、彼の本音はこうでした。

“友だちは誰もヘルメットなんてかぶっていないし、悪口を言われたこともある。
自分だけヘルメットをかぶるのが嫌だから、自転車に乗りたくない。”

でも、出かける度に私が「ヘルメットかぶって行ってな」と言うので、怒られるのが怖くて言い出せなかったそうです。しまったなぁ、と思いました。日頃の接し方が違えば、むすこはもっと早く自分の気持ちを言えたのではないかと。

万が一事故にあったら……と考えると、私としてはまだまだ必要だという思いはあるのですが、多感な時期のむすこを傷つけるのは良くないと思い直し、ヘルメットを卒業することに。

年齢が上がるごとに子どもの世界はどんどん広がっていきます。今のルールが窮屈になった時は、だまってやぶろうとするんじゃなくてちゃんと話しあおう、ということを伝えておくことも大切だなぁと私も1つ勉強になりました。

 

下手なルールは、お互いに嫌な思いをするばかりか信頼関係を損なう原因になってしまう。子どもは大人のことをよく見ています。だから、ルールを決める時は慎重に考えないといけないなぁと思います。

まず大切なのは、シンプルであること

子どもは色々なことを同時に考えられません。ましてや遊びに夢中になっている時はなおさら!

たとえば、
「本を本棚から出す時は5冊までにして、次の日には戻すこと。」よりも
「本棚から出した本は寝るまでに全てしまうこと。」の方がわかりやすい。

それから、曖昧でないこと

ルールが曖昧だと、お互いに自分に都合のいいように解釈して意味が食い違ってしまいます。

「5時に帰ること」よりも
「5時までに家につくこと」の方が安心です。

 

子どもが大きくなると、手がかからなくなる分、迷いや悩みは増えていくのだろうなぁとしみじみ感じる今日この頃。お互いが気持ちよく思いやりを持って暮らせるよう、上手なルールの決め方を心がけたいと思います!