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子どもが嘘をついた時。

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子どもは嘘をつくし、約束をやぶります。多分、どんな子でも。

私はむすこに嘘をつかれるのがものすごく嫌で、約束を守らないことも許せなくて、前はいちいち鬼のような形相で怒っていました。男の子なんてそんなもんやでと夫に言われても怒りはおさまらず、だからといって簡単に許すわけにはいかないと思って厳しく注意をしていたのです。

ところが最近は、怒る代わりにこんなことを伝えるようになったなぁと昨日気づきました。

嘘をついたり約束をやぶったりしたら、お母さんはその分あなたを信頼できなくなる。

あなたのことを信頼できていたら、何かやりたいとか、今日だけ特別にルールを変えてほしいと言われた時に、いいよと言える。今回、あなたを信頼してこういうことをしていいよと言ったのに、それを裏切られてがっかりした。

嘘や約束を守れないことが続いて信頼できなくなったら、そういう時にいいよと言えない。ルールを厳しくせざるをえないかもしれない。

周りから信頼されたらできることが増えるし、信頼を損なえばできないことが増える。お母さんだけじゃなく、友達にも、先生にも、兄弟にも、同じこと。

お母さんも嘘をついたことはあるし、一度も嘘をついたことがない人は多分いない。そんなことはあなたにも求めていない。でも、ついた嘘は全部自分に返ってくるということをよく考えなさい。

というようなことを、遊びに行って帰ってくるのが遅すぎた時、ゲームをやりすぎた時、嘘をついて習い事をさぼった時、何かあるたびに少しずつ言葉を変えながら伝えています。

子どもは嘘をつくし、約束をやぶる。

それは成長の証であり、必ず通る道であって、親が悲しんだり自分の教育を責めたりするべきことではないのだけれど、だからこそ、親や周りの大人が嘘をつくこと・約束をやぶることの怖さを教えないといけないと思う。

あと、よく自分に言い聞かせているのは、“嘘をつくにいたった理由を察してやること”を、さぼってはいけないということ。余裕がないと、どんな思いでその嘘をついたのかなんて考えもせず、ただ叱って言い聞かせることで解決しようとしてしまう。でも、私は子どもに、嘘をつくこと・約束をやぶることの怖さだけじゃなく、相手の気持ちを考えることや許すことも教えたい。だから、おまえの役割はそうじゃないんだと自分にブレーキをかける。

その時には理解できず、後から彼の思いに気づくこともある。そういう時は、正直に謝る。気づかなくてごめんなって。そして、気づけないこともあるから、なんでも思ってること言ってな、と伝える。親子だからというだけでなんでも理解し合えるわけがないから、そういうことを意識して口に出して伝えようと思う。

日々、試行錯誤です。