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大人が「正解」への執着を捨てたら

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子どもの勉強を見る時、大人はついつい「正解すること」を求めてしまいがちです。

正解したらほめる、間違えたら残念。当たり前のことのようですが、子どもに勉強を教える時、常にこの通りにするのが良いのでしょうか。

私は正解への執着を捨てて、むすこに勉強を教えるのがずいぶん楽になりました。どんどん新しいことを学んでいるんだから、正解できなくて当たり前。今は正解までたどりつけなくても、明日、明後日、数ヶ月後にでもできればいいんだと。

答えは間違えていても、

「昨日教えたやり方でできた」

とか

「初めてやる問題なのに自分でここまで考えられた」

ということをきちんと褒めるべき。

間違えてもいいし、途中まで頑張って考えられたらヒントをあげればいい、正解を親が言ってあげてもいい。それでも「◯」にしてあげてもいいんだ、と思えるまでに少し時間がかかりました。

もう1つ、私にとっての課題は、今日は何ページまでやると決めた時に途中でゴールを変えること。予想以上に難しかったり途中でつまづいてしまった時など、無理に達成させるよりも早めに終わらせてあげた方がいい場合もあります。やりすぎると目標の意義が薄れてしまうので、本当に変更が必要な時だけ。こういう時に、子どもに対してイライラするのではなく、自分の読みが甘かったことを認めて素直に反省したいものです。(これがなかなか難しいのですが……)

日々の勉強はテストではないので、目的は正解することではありません。考え方を身につけること、勉強を楽しめるようになることが一番大切。

私が目的を誤って、間違いにイライラしたり叱ったり、いつでも自力で正解にたどりつくことを求めてしまったら、むすこは勉強が嫌になる。これではその時の学びは台無しです。

大人が「正解」への執着を捨てること。子どもが楽しく学ぶには必要な一歩だと思いました。