きっかけは魚の図鑑。子どもたちはサメやクジラ、トビウオにイワシなど色んな魚の全長が気になって仕方ありません。
「3mってどれくらい?」
「私2人分くらい」
「5.5mってどれくらい?」
「うーん、ここからあの机くらいかな〜」
「え〜、でか〜〜〜〜!!!」
というような会話が毎週のように繰り返されます。
開室前に”今日のはてな”を考えている時にふと思いつき、部屋の大きさを皆で測ることに。ちょうど今2年生が定規を使った学習をしているし、これはおもしろそう!
長いメジャーを使ってもいいのですが、せっかくなので子どもたちの筆箱に入っている15cm定規で測る方法を考えることに。
まなびべやの床は畳。印にペンを置きながらまずは畳1個分の幅を測ってみます。
「1回、2回、3回……ちょうど6回!」
「ほな何cmや?」
「60cm!」「ブー!」「90cm!」
2年生が計算する前に勘のいい1年生が畳の幅を言い当てると、
「4枚並んでるから……待ってや今計算してんねん……360!」
と今度は先輩が本領発揮。あっという間にふすまの下の敷居や床の間の幅をはかり、あとは全部の数字を合計するのみ。3ケタの足し算は2年生の腕の見せどころです。ついこの間まで「8+6ってなんやっけ〜?」とか言っていたのに、もう360+10+360+60を頭の中で計算できるんやなぁと改めて感心してしまいました。
暗算で出した答えは見事に一発正解。まなびべやの壁から壁までは790cmだとわかりました。
「それって何m?」
「え〜、そんなんならってへん」
「でもちゃんと考えてみたらわかるんちゃう?」
「100で1mやろ……7m!と9cm!」
惜しい!
まなびべやの壁から壁までの長さは7m90cm。これで色々な魚の大きさを、正しくイメージできるようになりました。図鑑を見るのがより楽しくなりそうです。
「全長7.9mの魚がいたら、ちょうどまなびべやと同じ長さやなぁ」
「え〜、でか〜〜〜〜!!!」
と、はしゃぐ子どもたち。楽しかったねー。